2013年12月6日金曜日

虹鱒と珈琲

これから、下流に下ると3つの大きなベントがある。
その3つのベントで、3匹の虹鱒を釣ることが出来た。
大物とは言い難いが、全て同じプレゼンテーションで反応を示したので、
非常に愉快だった。ベントの内側の浅瀬から外側の水深がある淵に、フローティングミノーを
キャストする。少し流れに馴染ませる。立ち位置から対角線に一番長くプレゼンテーション出来るように。
リップが底の岩に接触しているのが、手元まで伝わる。その時、少し、ステイさせる。
そこで、ルアーがひったくられる、という構図だ。
流れもあるので、このサイズにしては力強く感じた。

時計の針は9時を過ぎていた。上を仰ぐと太陽の光が眩しかった。
さっきまで、暗黒の薄白霧に包まれていたのに。

ザックからシングルバーナー、バネット、フィルターを取り出した。
先程、山峰から汲んでおいた透き通った天然水をポットに入れ、火をつける。
沸騰するまでの間に、15g粗挽きの珈琲豆を用意した。
ボコボコと沸騰した。僕は熱湯をにゆっくり注いだ。珈琲豆がふっくらとした。
豆の山がへっこんだ後、湯をまた注ぐ。深入りの珈琲を飲みながら、その虹鱒のことを考えていた。

0 件のコメント:

コメントを投稿