ここであまり良い思いでがない。水量も豊富で、底には渓流魚にとって好都合が
岩が点在しているのだが。いつものように反応がない。最後に、ディープダイバー
を糸に結ぶ。丁寧にトレースする。岩をすり抜けているののが確認できた。
そのとき、一瞬竿先が変化したのを見逃さなかった。合わせる。のった。
強い。さっきと違う強さだ。ジャンプした。とっさに竿先を寝かせ。逃げたか。
まだ。いる。
ちょうど一ヶ月前、真夏日の炎天下。最上流部のローウォーター地区。
足首ほどしかないランが続く。一箇所何気ない溜まり。そこに、フローティングミノー
をキャストする。何者かが、ひったくった。ジャンプした。もう一度ジャンプした。
外れてしまった。しばし呆然とした記憶。
渓流魚はまだ、力を残している。すこし下流に異動し、緩やかなランでたぐり寄せること
にした。ランディングネットに収まった。強く綺麗な虹鱒だった。
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