2013年12月31日火曜日

虹鱒をしっかりあわせる

手首から 上腕二頭筋までに力を加え大きく合わせる。 ファーストテーパーの竿先が奇麗なベントカーブしてくれた。 あとは、ゆっくりランディングネットまで近づくのを待つだけだ。 しかし、油断してはならない。底岩に糸が擦れて切れることがあるためだ。 近づいてくると、虹鱒だと分かった。 ここで、また、油断してはならない。ランディングネットに入れる直前に暴れて 針からぽろっと外れることがあるためだ。 無事にネットに入れることが出来た。 斑点は多く、優しい顔をした虹鱒だった。 すぐに、リリースするとそっと、瀬に泳いでいった。 さらに、ルアーをキャストするとまた、竿先にしびれが伝わった。

2013年12月14日土曜日

虹鱒の逃がし方

虹鱒は力強い魚であるが、逃がす場合はジャボンと両手で投げるような事は決してしてはならない。
両手で頭と腹を支える。頭を上流に向けてゆっくり水に馴染むまで待つ。そっと見えなくなってしまった。
それから次の瀬に移動した。流れが絞り込まれた後のひらきである。
流芯は程よい流れを確認できるが、脇はたまりとなっている。
まず、たまり奥にルアーをキャストしてクロスにトレースした。
たまりから流芯に切り替わる際に神経を集中した。竿先がドクンッとなることはなかった。
いつものパターンなのだが、、、
もう少し、角度、深度、距離に変化を加えながら、探ってみたが、水面がザワツクことはなかった。
岩陰に身を潜め、クロスからダウンにスイッチした。ルアーを流れにのせる。
目的にストラクチャーに到達したイメージ通りだ。
ハンドルの回転はデットスローで決めた。これ以上ない止まっても良い速度で、
ストラクチャーから5cm離れた所だろうか、竿先にしびれが伝わった。

2013年12月6日金曜日

虹鱒と珈琲

これから、下流に下ると3つの大きなベントがある。
その3つのベントで、3匹の虹鱒を釣ることが出来た。
大物とは言い難いが、全て同じプレゼンテーションで反応を示したので、
非常に愉快だった。ベントの内側の浅瀬から外側の水深がある淵に、フローティングミノーを
キャストする。少し流れに馴染ませる。立ち位置から対角線に一番長くプレゼンテーション出来るように。
リップが底の岩に接触しているのが、手元まで伝わる。その時、少し、ステイさせる。
そこで、ルアーがひったくられる、という構図だ。
流れもあるので、このサイズにしては力強く感じた。

時計の針は9時を過ぎていた。上を仰ぐと太陽の光が眩しかった。
さっきまで、暗黒の薄白霧に包まれていたのに。

ザックからシングルバーナー、バネット、フィルターを取り出した。
先程、山峰から汲んでおいた透き通った天然水をポットに入れ、火をつける。
沸騰するまでの間に、15g粗挽きの珈琲豆を用意した。
ボコボコと沸騰した。僕は熱湯をにゆっくり注いだ。珈琲豆がふっくらとした。
豆の山がへっこんだ後、湯をまた注ぐ。深入りの珈琲を飲みながら、その虹鱒のことを考えていた。